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食中毒は食材だけでない?金属製容器に注意?化学性食中毒ってなに?

  • 2018年1月8日
  • 2020年6月2日
  • 食中毒
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これまでも食中毒についての記事は書いてきました。

食中毒事例を整理していると、確かにそんな食中毒有るんですが!

殆ど稀なので、記事にしませんでしたが少し化学物質食中毒について紹介します。

食中毒の分類は

一口に食中毒と言っても、その原因でいくつかに分類されます。

大きく分けると

①細菌性食中毒

これはあなたもよく耳にする、サルモネラや腸炎ビブリオ・

ブドウ球菌なんかが原因の食中毒です。

サルモネラ食中毒⇒家で注意する食中毒対策は?サルモネラ食中毒事件を機に考えてみる!

 

②自然毒食中毒

これにには2種類に分けられ

動物性食中毒

これも本当によく知られているフグによるテトロドキシンによるものが代表的ですね。

植物性食中毒

これも時折耳にしたことがあると思いますが、キノコによる食中毒です。

 

③ウイルス性食中毒(経口伝染病とも呼ばれていました)

あまりにも有名なノロウイルスですね(低温に強いウイルスなので、冬場に猛威)

食中毒ノロに関する記事⇒食中毒!冬が一番危ないってホント?ノロウイルスだけで無い?台所の衛生は大丈夫?

 

④寄生虫食中毒

去年でしたか一昨年でしたか?一時マスコミでも騒がれたましたよね!

アニサキスがこれに当たります。

アニサキスについて⇒アニサキス食中毒って?魚は危ない食材?間違った知識と誤解は?

 

⑤アレルギー食中毒

もしかしたらあなたも何かのアレルギーを持っているかもしれませんが、

飲食業界では、最近特に注意している食中毒の1つですね。

 

⑥化学性食中毒

これまでよく知られていたのが、魚のヒスタミンによる食中毒でしたが、

他には亜鉛や鉛などの重金属による食中毒です。

 

食中毒の事例としては本当に少ないので、正直あまり意識していませんでしたが、

昨年報告事例を見て、家庭でもチョット気を付けておかなければと思いました。

 

知識が無いと本当に何でこんなこんな症状が起こるのか、

不思議でたまらなくなります。

ではその事例を紹介しますね。

化学性食中毒と事例

化学性食中毒とは食品あるいは食品原料に、本来入っていない有害化学物質を

摂取する事で起きる食中毒と定義されています。

細菌性食中毒などに比べ発生は本当に少ないですが、

大規模な事件になってしまう事が多いのが特徴です。

 

今では食品の流通も良くなり、あまり有りませんが、青魚(鯖・鰯・マグロなど)などを

室温に放置する事で細菌が繁殖しヒスタミンと言う物質が作られて起こす食中毒です。

家庭で青魚を室温で長い時間放置した場合、起こりうる食中毒なので注意しましょうね!

化学性食中毒の事例

今回は重金属によるもので、正直なところ思いもよらないでした!

と言ってももう10年も立つようですが、知っておきたい食中毒事例です。

 

喉が渇いて水分補給のため水筒の回し飲みしていた、子供が吐き気・

頭痛・めまいを起こし病院に!

回し飲みした子供全員が同じ症状を起こしていたので、食中毒が疑われましたが、

どうしても原因がつかめませんでした。

 

保健所の検査でその原因は銅の取り過ぎによる急性銅中毒と判明しました。

これが重金属による食中毒です!

 

なぜこのような事が起きたのかは、水筒の内側の金属が摩耗していて

傷があり銅部分が露出していたことが原因のようでした。

銅は酸によって溶けやすいのだそうです。

(厳密には少しややこしいのですが。。。)

 

またこんな事例も有ります!

アルミ製のやかんで作った乳酸飲料を飲んだ園児が吐き気・嘔吐を発症した!

 

アルミならどうとは関係ないんじゃ?

 

調べてみるとこのやかんは普段お茶を沸かすのに使っていましたが、

内側が黒く変色し一部が腐食していていました。

アルミニウム製のやかんで長期間繰り返しお茶を沸かしていたことで、

水道水に含まれる銅がやかんの内側に大量に付着していて、

そこに酸性の乳酸飲料を入れたのが原因だった!

 

最後に

食材だけが食中毒の原因で無い事も知識に入れておくべき事だと、今回感じました。

銅の性質は食材に火のあたりが柔くなるとか、熱効率がいいとかいい面ばかりを見ていましたが、

少し気を付けるべきですね!

卵焼き器のフライパンは銅がおおいですから、まぁ卵液を入れて長い時間置いておくことは無いですが、

そういう事ですよね!(たとえが悪いですけど)

煮込み料理なんかに銅鍋も危険が有るかもしれないですね、加熱する事も溶け出す事を早めますし、

大量に作ったとしたら長い時間そのままで保管と言うのも考えられますからね!

 

アー!最後の最後に銅が青くなっている緑青は毒で無いですよ!

緑青は毒で無い

少し年をっとている人はあの青く毒々しく見える銅が酸化して見える緑青は、

「毒だから素手で触らないように」

 

「触ったら良く洗うように」

 

って言われたましたよね!

結構そう信じて長い年月生きてきました!

あなたはどうですか?

昭和59年に厚生省から、ほとんど無毒と発表されましたよ!

と言われてもビジュアル的にはどうしても、、、、、

そう思いませんか?

 

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