パウンドケーキ(カトル・カール)は基本のケーキのひとつです。
思っているより簡単に作れますので是非一度作ってみてはいかがでしょうか?
あなた次第ではバリエーションは結構増えるんではないでしょうか!
ポイントやコツがわかればほとんど失敗することは無いと思いますが、、、、、、、
カトル・カール
カトル・カール(quatre-quarts)フランス語で4分の1の意味で、バター・砂糖・小麦粉・卵の四つの材料が同分量(四同割)からこんな名前が付いています。
ちなみにスポンジ生地は基本は三同割でしたね!⇒お菓子の基礎知識って?スポンジの共立て法?別立て法?その作り方やレシピは!
パウンドケーキの名前は、元々これらの材料を1ポンド(450g)ずつ使って作られていたっことからのようです。
ですのでかカトル・カールとパウンドケーキのは呼び方が違うだけで同じものと言う事です!
作る時のポイント
スポンジ生地の時は、卵の起泡性を利用しますがバターケーキなどのように油脂が多い時は泡を保つことが難しくなります。
そこでこのような生地はバター(油脂)のクリーイングな部分を利用することになります。
これは油脂は撹拌すると脂分が空気を抱え込みクリーミーになる性質を利用しようと言う事ですね!
バターケーキは作り方が二通りあり一般にシュガー・バッター法(sugar batter)と
フラワー・バッター法(flour batter)と呼ばれています。
シュガー・バッター法が一般的で作り方が簡単な割に仕上がりが綺麗にできます、
まずバターをよく混ぜクリーム状にして砂糖・卵を加えてよく摺合せ、そこに小麦粉をなどを入れていく方法です。
卵は全卵 全卵と卵黄 卵黄とメレンゲなどとして入れていく事も有ります。
フラワー・バッター法はバターをクリーム状にするところまで一緒ですけど、
ここに小麦粉を加えてから砂糖や卵などを加えていく方法で、先にバターと小麦粉をよく混ぜる事で
弾力の少ない軽いケーキに仕上がります。
でも手間がかかるうえに、技術的にも難しいところがありますのであまり使われていません。
基本的な作り方
材料(約10×20cm 2本分)
バター……200g
小麦粉……200g
グラニュー糖……220g(上白糖でも可)
卵……200g(約4個)
レモンの皮を摩り下ろしたもの…1個分
ベーキングパウダー…1.5g(無くても可)
ドライフルーツ……80g(無くても可/分量も好みで)
シュガー・バッター法
1、常温に戻しておいたバターをクリーム状によくかきたてます。
2、ここに砂糖を入れ空気を含むように白っぽくなるまで混ぜます。
混ざり方が悪いと焼きあがった時に目減りしたり、斑点が出来たりしますのでよく混ぜて下さいね!
3、卵を溶いて少しずつ混ぜていきますが、そのつどよく馴染ませてください。一度に入れてしまうと分離する可能性が有ります、
またこの段階でもよく空気を混ぜ込んでおかないと、焼き上がりが詰まって硬くなってしまいますので、よく混ぜながら卵を入れていきます。
この時にレモンの皮の摩り下ろしたもの(レモンゼスト/lemon zest)を加えます、香料や洋酒で風味をつける時はこの時点で入れます。
4、振っておいた小麦粉とベーキングパウダーを入れ、ゴムべらで切るようにさっくりと混ぜます。
捏ねるように混ぜてしまうとグルテンが多く形成されてしまい粘り弾力が出て口当たりが悪く硬い仕上がりになってしまいます。
参考記事⇒小麦粉の特性グルテンは粘り気?ケーキや天ぷらの失敗する原因は?
ドライフルーツなどを入れる時はこの時に入れますが、くれぐれも捏ねないように!
もし汁気の有る物を入れる時はよく水気を切り、軽く小麦粉にまぶして混ぜると底に沈みにくくなります。
5、型に流しいれ焼きます、型に薄くバターを塗りクッキングシートをきれいに貼り付けますが、
最近は紙でできたパウンドケーキの型が売っていますので、直接流して焼くといいですね(サイズも色々ありますしね)
180℃で大体40~50分が目安になります、竹串などを刺して何もつかなかったら焼けてます。
フラワー・バッター法
一応簡単に紹介しときますね!
バターをクリーム状にします、しっかり空気を含むように(シュガー・バッター法と同じです)
ここにレモンゼスト、振っておいた小麦粉とベーキングパウダーを入れよく混ぜ合わせます
バターと小麦粉をしっかり混ぜ合わせ事で弾力の少ない軽いケーキに仕上げる事が出来ます
別のボールに卵を混ぜリュバン状になるまで泡立てバターと小麦粉を混ぜて置いたボールに切るように混ぜます
決して捏ねないように!卵の泡立てが悪かったり、生地を捏ねたりすると粘りが出てしまい焼き上がりが悪くなりますので!
焼き方はシュガー・バッター法と同じです。
最後に
どうですか?
スポンジを焼くのと比べるとまだ簡単ですね!
それにしっとりしていて、結構日持ち(4~5日は全然大丈夫です)しますし、時間が経ってもパサパサしにくく美味しく食べられるのもいいですよね!
まぁそんなに残っていないでしょうけどね!
それにチョコレートを入れてマーブル状にしたり、お酒を利かせてもいいです、また日本酒でも美味しく作れます。
これだけでレパートリーは結構増えるんではないでしょうか!
あー!レモンゼストの話を少しだけします!
レモンゼストはレモン汁よりも風味と香りが強いので、アクセントとしてレストランではよく使います
レモンは使いたいけど、酸味や水分は邪魔だとか(例えばパン粉に混ぜてとか、サラダに風味だけ欲しいとか)言う時にいいですよ。
付き方次第では、あなたのいつもの料理も ちょっとレストランで食べる味になってしまうかもしれませんね!
レモンの汁だけ使って皮を捨てるのはもったいないです、
先にレモンゼストを作っておいて、汁だけ後から使うといいと思います!
飾りでレモンを使う時は無理ですけどね!
運営者 春眠