前回ブドウの種類と味の傾向の記事を書きましたが、追加記事で少し天候との関係を!
天候と味の関係
ブドウは5月から10月までで収穫時期を迎えます。ブドウの栽培では高温が出来してますが、あまり高温だと味が強くなり複雑な深い味になりにくい傾向が有ります。
適温の熱量は(一日の平均気温の累計)じゃが芋で約1800℃、小麦で2000℃前後と言われている中、ブドウは何と3500℃前後必要です。
また雨が苦手で収穫時期の雨は、本当に美味しくなく酸味だけが強いワインに仕上がってしまします。
日照時間も大事な条件のひとつで、大体1300~1600時間がいいブドウに育つ目安になり、開花時期と収穫時期にはいい天候に恵まれるのも条件!
簡単に天候が影響する味をマトメてみますね!
- 必要以上の温度は、アルコール度の高いワインに時には甘いだけの特殊な味になりやすい。
- 雨の多い冷夏の年はアルコール度数が低く酸味が強いワインになりやすい。
- こう数量の多い年は水で薄めたような軽く個性のないワインになりやすい。
- 乾燥した年のワインは苦味(タンニン)が強くなり傾向が有り、若いワインは飲みにくくなるワインができやすい、ただし寝かせる事(長期間)に耐えられるワインに!
- 日照時間の少ない年のワインは色が薄く、香りも弱いワイン。
- 日照時間が長い年のワインはフルーティーで花のような香りがするワインができやすい。
最後に
ワインの味はブドウの種類や天候!、これ以外にも土壌や作るワインを作るヴィニュロンと呼ばれる人によって大きく影響されます。
もうすぐボジョレーヌーボの季節を迎え、今年のフランスの気候は(熱量 日照時間)どうだったんだろう?って思い、今年の出来具合を想像するのも楽しみのひとつではないでしょうか。
またこれらの事を考えワインを購入する際のひとつの目安になります。何年産のものは出来が良かったとかね!
まぁなんにせよ、ワインも料理も嗜好品と呼ばれるものは、最終的には自分が好きかどうかが一番の基準ですよね、ただそれには少しの知識が有れば、より正確に自分の好みのものを見つけやすくなると思いますよ。
料理は(私たち調理人)料理をどんな人に食べてもらっても美味しいって言われたいが為に、食材や調理方法など調べたり工夫したりしてるんですが、これは不可能っていうぐらい難しいことだと実感してます。だから面白いんですけどね!
運営者 春眠