もうそこまで味覚の秋が来ています。そしてボージョレーヌーボの時期でもあります。
調理場でも
「いまひとつ、ワインが分からないし、何を基準に選んだらいいんですか?」
そんな言葉を聞いたので、ワイン選ぶのに一つの参考になればと。
ワインはブドウからできているのは誰でも知っていますし、何種類かのブドウであることも知っていると思いますが、その特徴は?ってなると・・・・・・・・ですよね。
そこで今回はまず、代表的なブドウの種類の味の特徴について、簡単説明したいと思います。
カベルネソーヴィニヨン
赤ワインで最も多く使われている種類で、主にボルドー地方のワインの代表です。
ボルドー地方では基本的にブレンドしてワインを作ります、それはこのブドウの収穫が遅いために天候が悪くなり雨が多くなると水分を多く含み、ワインの味が悪くなる恐れがあるために、早めに収穫されるメルローやカベルネブランを混ぜ出来るだけ安定した味に仕上げるためです。
雨が多い年はこの二つのブドウの種類がやや多めに混ぜられることが有りますが、決してよくないと言うわけでなく、メルローの丸みの味とかが、いい味に仕上げることもあります。
カベルネソーヴィニヨン主体の味は、若い内は色が濃く苦味(タンニン)が強く重く感じられます。
ただしこのブドウのワインは長い時間に耐えられるので、熟成が進むつれ丸みを帯び複雑な味になるのでワイン好きの人はボルドーワインを好む人が多いのも理解できます。
フランス以外で(アメリカ・チリなど)は、フランスに比べ天候が安定していて日差しも強いので糖度が上がりボルドーのワインより力強いワインが多いようです。
はじめてこのブドウの赤ワインを飲んだ時に、
「なに?ワインてこんなに渋くて美味しくないよ!」って感じたら、そのワインはまだ熟成が足りないかブドウ自体が悪かったかです。熟成が足りないのなら、ワインを移し替えてり、グラスを回して出来るだけ空気に触れさせると丸みを感じ飲みやすくなります。
メルロー
このブドウ自体で作る赤ワインはあまり多くはありません、どちらかと言えばカベルネソーヴィニヨンと混ぜて作られます。
単体で作られたワインは苦味(タンニン)少なく酸味も穏やかで口当たりも良いワインが多いですね、若くても美味しく飲めます。
ピノ・ノワール
ブルゴーニュ地方で盛んに栽培されているブドウで、誰でも一度は聞いたことのあるロマネ・コンティがそうです。ちなみにこちらも有名な誰でも知っている(?)ボジョレーヌーボはガメイ種
このブドウ と言うかブルゴーニュ地方はブレンドして作ることがほとんどないので、なかなか美味しいのに出会う事が少なく、美味しいと思えるのは値段がどうしても高いですね!
このブドウで作られるワインの味の特徴は、若い内はラズベリーのようなフルティーな香りで、苦み(タンニン)が少なく飲みやすく酸味がほどほどで後味の余韻が長く感じられます。
シャルドネ
このブドウは涼しいとところで栽培されると酸味が強く辛口に、温かいところで栽培されたブドウからは果実風味が強く丸みを帯びた味に仕上がるようです。
一般には涼しいところで栽培されたブドウで作られたワインの方が高い評価を受けています。
ですから、初めて飲むワインがこれだと
「白ワインって、酸っぱくて飲みにくい!」
と思う人が多いんじゃないかと、私も初めは酸っぱさがどうしても嫌でしたが、仕事柄
「こういう酸っぱさがいいんじゃん!」って無理して飲んでました。が飲みなれてくると白ワインのこの酸味が何とも言えずハマってきます。ただし中にはやたら酸っぱいだけで味に深みの無い物もありますけど。
初心者おすすめリースリング
リースリングはドイツを代表するブドウで果実の風味が強く酸味よりも甘さがやや強く感じられ、本当に飲みやすい白ワインです。
ドイツのワインは、QbA カヴィネット シュペトレーゼ アウスレーゼなどを選ぶといいです。後ろの二つはやや甘く感じられますので、食事にはQbAかカヴィネットを選んだ方がいいでしょう。
まとめ
まだブドウの種類はありますが、ワインを選ぶ時のブドウの種類からおおよその味を知る参考になると思います。是非自分の好みのワインを見つけて、料理と一緒に楽しんでください。料理とワインの組み合わせでより美味しく楽しめます。
魚には白ワインを、肉には赤ワインをは確かに昔から言われてますが、近ごろはあまり気にせず初めから最後まで白ワインでとか赤ワインでと楽しんでいる人も多くなりました。
ただその時にも同じ白ワイン(赤ワイン)でも料理との相性を考え、ブドウの種類から酸味などを合わせる楽しみ方がより楽しめると思います。
余談ですが
この間ワイナリーでデラウエァのワインを買って飲んでみました、やや甘めではあったけど本当に爽やかで飲みやすかったです。もし見つけたら是非飲んでみる価値はありますから。
運営者 春眠