アマトリチャーナってパスタ知っていますか?
「なんとなく聞いたことはあるなぁ」位かもしれませんね!
でもイタリアでは結構ポピュラーなんですよ。
日本ではアラビアータのほうが結構認知されていて、アマトリチャーナとごっちゃになっているようです。
というのも、今回この記事を書くきっかけがうちの奥さんなんですよ!
「アマトリチャーナとアラビアータって、同じ?辛いトマトパスタだった?何が違った?」と・・・
確かに同じトマト系のパスタでもペスカトーレは魚介が入っているので、見た目で区別しやすいですけど、
アラビアータとアマトリチャーナ見た目は・・・・・!確かに! ということで今回の記事になります。
アマトリチャーナとアラビアータ!「甘トリチャーナ」と「辛ビアータ」って覚えたらと、
奥さんにアドバイスしておきました(笑)
(少し馬鹿にした目で見られたように感じましたが・・・)
アマトリチャーナとアラビアータって違いは?ペスカトーレは?
ペスカトーレ(alla pescatora)は「漁師風」という意味で魚介を使った料理で、
スパゲティ・ペスカトーレ(spaghetti alla pescatora)はトマトで煮込んだ魚介のソースのパスタになります。
アマトリチャーナは「地名」からついた名前で、アラビアータは「怒りんぼ」という意味からです。
アラビアとは何の関係もないですから!
「arrabiato」という怒っているというイタリア語の形容詞で、ここに~風の「all´」をつけて
「all´arrabiato」になります。
直訳すると「怒りんぼ風」となりますね。
アラビアータは基本的にはニンニクと唐辛子にトマトで作る辛いソースなので、
食べると顔が赤くなり怒っているようになるのが由来です。
(本来の意味はそこまでの、情緒的な意味合いは少ないらしいですけど)
それぞれの違いが分かったところで、今回の記事のアマトリチャーナについて!
アマトリチャーナってどんなスパゲティ?
アマトリチャーナの名前の由来は、
先ほど紹介したようにイタリアの地名「アマトリーチェ」からきています。
ローマの北東約100㎞の山間部にある街です。
この町の有名なパスタはこのアマトリチャーナ(spaghetti all´amatriciana)とグリーチャ(pasta alla gricia)があります。
このグリーチャはアマトリチャーナ ビアンコ(amatriciana bianca )とも呼ばれ、トマトソースの入らないパスタです。
トマトがイタリアに入ってきたのは16世紀ごろで、この時はまだ観賞用でした。
食用として全国に広まっていったのは19世紀になってからといわれているので、
あなたや私が知っているトマトのアマトリチャーナ以前のパスタで、
材料や作り方がほとんど同じなのでアマトリチャーナの原型といわれています。
基本的にグアンチャーレ(豚のほほ肉の生ベーコンのようなものと思ってください)
とペコリーノチーズ・にんにくで作るパスタです。
「あれ?唐辛子や玉ねぎ・オリーブオイルは?」って思いました?
もともとはグアンチャーレをゆっくり炒め、脂を引き出しその脂で作るのが基本だったようです。
玉ねぎについても、はじめは入っていなかったレシピが多くあるようで、
ローマに伝わってから入るようになったレシピが記載され始めたようです。
唐辛子についてもアラビアータと区別する意味で入れないレシピもあります、
まぁ!イタリアの定番家庭料理なので、それぞれの家庭の数だけレシピがあるといってもいいみたいです。
アマトリチャーナを作ってきます
3人前で!
材料は
スパゲティ……80g×3
粉チーズ……60g(お好みで調整)
ベーコン……90g
玉ねぎ……1/2個分(少し厚めのスライス)
ニンニク……15g(みじん切りまたはスライス)
白ワイン……80㏄(なくても大丈夫)
鷹の爪……2本分(辛いのがお好みなら中の種を取らないで)
オリーブオイル……90㏄
トマト水煮……200g(ホールトマト缶固形分を潰しておきます)
フレッシュトマト……1個分(さいころ上にカットまたはプチトマトを半分にしたもの)
グアンチャーレはなかなか手に入りません、
まだパンチェッタは大きな店で手に入れることはできますが、手軽にとはいきませんよね、
そんなときはベーコンで代用しても十分おいしくできます。
パンチェッタは家でもできますので、少しでもと考えるのならこちらの記事を参考に作ってみてください。
⇒自家製パンチェッタで、本格的ポテやカルボナーラ?作り方やレシピは?
チーズはペコリーノなんですが、結構高価でどこにでも売っていませんので、ここもパルメザンで代用します、
できればグラナチーズのほうがより美味しいんですけど!
ではいよいよ作っていきましょう!!!
アマトリチャーナの作り方
フライパンにオリーブオイルと鷹の爪一緒に入れ弱い火で加熱していきます。
ほんのり温まってきたところにニンニクを入れます、
決して強い火にせず弱い火で鷹の爪の辛さとニンニクの香りをオリーブオイルに移します。
強い火ですると辛みと香りが移る前に焦げてしまいますからね!
ニンニクの周りが、ぷくぷくしてきたらベーコンを入れます。
もしパンチェッタやグアンチャーレでするのなら、順番は逆になってしまいます。
まず弱い火でパンチェッタの脂を抜くようなイメージで、じっくり炒めていきます。
よくいたまったところに鷹の爪・にんにくとオリーブオイル(適量)を入れ、
一度温度を下げて辛みと香りを映していきましょう。
ベーコンが少し炒まったところで玉ねぎを入れ、さらに炒めていきます。
ここでよく炒めるとちょっと甘めのソースに仕上がり、軽く痛めてトマトを加えるとあっさりしたソースに仕上がります。
ここはあなたの好みで判断すればいいでしょう。
(私の好み・・・?私はちょっとあっさり目が好みです!はい!)
できればパスタのゆであがるちょっと前にここまで完成しておきましょう。
パスタは書いてある湯で時間の約1分前に上げますよ!
スパゲティとフレッシュトマトを入れ、塩・胡椒(できれば黒の粗びきで)で味付けしてチーズを混ぜれば完成です。
チーズは火を止める寸前に入れるようにしましょう。
さらに盛り付けさらにチーズをかけ完成です。
(本当は削ったチーズのほうが、お洒落なんですけどね!)
最後の一言
アマトリチャーナ!いかがでした?
アラビアータとの違いも分かったことですし、イタリアでは本当にそれぞれの家の味があるくらい
作り方が違うようです。
あなたの好みのアマトリチャーナを是非!レパートリーに加えてください。
グアンチャーレよりはパンチェッタのほうが癖が少なく,美味しいと思います。
一度家で作ってみてください、その時はカルボナーラも味わってみては如何でしょうか!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
運営者 春眠