豚の煮込み「クレオール風」
聞いたことがあるでしょうか?
昔 一時期流行っていたケイジャン料理は知っていると思いますが、同じ地域の料理で少し洗練されている料理が
クレオール風と言います(簡単に説明すると)
ケイジャン料理(ジャンバラヤが代表的ですね)とよく似ていますので、
スパイシーな味が魅力で一度食べると印象に残りますよ。
本当に美味しいですよ!トマトやチリパウダーで作るんですが、ワインやビールにもよく合います。
豆なんか入れればお腹も膨れる料理になります、割と簡単に出来ますので是非作ってみてはいかがでしょうか?
ケイジャン料理とクレオール風料理の違いは?
クレオール料理はアメリカのニューオリンズ地方の料理を示す料理で、フランス・スペイン等のヨーロッパの影響を受けています。
多くのヨーロッパの移民が現地の食材を利用して発展してきたものです。
特に玉ねぎ・セロリ・ピーマンを軽く炒めた物をベースにすることが多いようで、
これはフランス料理で言うミルポワの影響のようです。
ケイジャン料理とクレオール料理は味の点ではあまり区別しにくいんですが、しいて言うのならケイジャン料理は庶民的に対し
クレオール料理の発展したニューオリンズは特にフランスとの関係がより濃かった為、
ヨーロッパのスタイルになりお金持ちに支持された料理です。
その為にクレオール料理はケイジャン料理に比べ、トマトの使用が多く、辛さも少しマイルドな感じなものが多いようです。
では早速作って行きましょう!
豚バラの軽い煮込みクレオール風
豚バラの方が脂が有り柔く仕上がるんですが、今回はしっかり歯ごたえをと思いましたので腿肉で作ってみました。
どちらも捨てがたいので、もしあなたが作るのなら好みで!
豚肉のクレオール風の材料
大体三人前で
豚もも肉……500g位
玉ねぎ……二分の一個分
ピーマン……小さ目のを1個
トマト水煮……二分の一缶(200g)
チリパウダー……適量(チリペッパーとは違いますので間違えないように)
白ワイン……200㏄
ローリエ……1枚(無くても大丈夫です)
チリパウダーとチリペッパーをよくカン違いしている人を見かけますが、
チリパウダーはクミン・ガーリック・オレガノや唐辛子のミックススパイスです。
作り方やポイント
まず豚肉に塩・胡椒して焼き色を付けます
しっかり焼き色を付けます。
火口がもう一つあれば、焼き色をつけながら粗めにみじん切りした玉ねぎとピーマンを炒めていきます。
火口が無いのなら焼き色が付いたら肉を取出し、豚バラで作っている時はその脂で野菜をいためるのもいいです、
その時は少しサラダ油かオリーブオイルを足すようにしてください。
ただし豚を炒め始めた時に取った脂を使うようにします、最後の方の脂は高温にさらされて酸化が進んでいますので
味が悪くなってしまう恐れがあります。
野菜は焦がさないように!何となく玉ねぎが透き通ってきた位が目安です
野菜の中に豚肉を入れ、白ワインを注ぎ少し火を強くしてアルコールを飛ばし半分くらいになるまで煮詰めます。
そこにトマトの水煮を入れます、出来ればホールトマトを手で潰しながらの方がいいです、
カットトマトも手軽でいいんですが、やっぱりホールトマトの方が美味しく仕上がります。
トマトは種の近くのところに旨みが多く含まれてますので!
ほんのり香りが付くくらいチリパウダーも入れましょう。
一度沸騰したら水と固形ブイヨン1個を入れ煮込んでいきます。
完全に蓋をせずに煮込みます、なぜなら必要以上に水分が蒸発してしまい時々水を足していかなければ
焦げ付いてしまう恐れがありますからね!
硬さはあなたの好みでいいですよ!とろけるくらい柔いのがお好みなら豚バラですとやっぱ1時間位はかかる事でしょう、
腿肉なら3時間くらいはかかるんじゃないでしょうか!
今回は歯ごたえも楽しみたかったので、腿肉で1時間位で上げました。
ある程度冷めて好みの厚さにカットしソースに戻し温め
ソースにチリパウダーを入れ味を調えていきます。
トマトの水煮を入れる時にチリパウダーを入れた方が、豚肉にも味が染みてより美味しく仕上がるんですが、
家庭で作る時は分量を間違えてしまう可能性が有りますので仕上げの段階で好みの味になる位入れた方が失敗しにくいです。
さあ!仕上げましょう
今日はポテトのグラタンと彩りにスナックエンドウとブロッコリーを添えました。
スナックエンドウは筋を取って茹でましょう、でないと筋が口に残りチョット口当たりがわるくなってしまいます。
いかがでしょうか?
最後に
今日は少しソースを煮詰めて作りましたが、煮詰めずに豆や野菜を入れてシチューのように仕上げてもいいですよね!
よく肉料理なんかワインを使いますよね、風味付けも有りますが
ワインには匂い消しの役目や肉を柔くする目的も有ります、アルコールには細胞膜を壊す働きもあるんです。
これは本当に先人の知恵ですよね!昔にはそんな科学的な事を考えず、経験からの工夫ですからね!
そのおかげで美味しい料理が食べられると思うと感謝するしかないです、そう感じませんか?
ビールとの相性も捨てがたいですが、今回は白ワインで!
ワインは重たい赤ワインよりも軽めのものかロゼがいいんでないでしょうが、今夜は少し辛めの白ワインでと
一緒にいただきま~す!
運営者 春眠