日本ではお正月が過ぎ、七草がゆの日が過ぎ、節分が近づいてきています。
七草がゆの前日は、フランスではガトー・ド・ロワ(galettes des rois)を!
じゃ節分にも何かあるんだろうかと?・・・!
クレープの日がありました・と言うことで今回クレープを紹介します。
当然クレープと言えばクレープシュゼット!家庭でも美味しくできる作り方も!
その前にいつものようにいろいろとウンチクを。
クレープの日?
実は節分って他の国にもあるんだろうかと疑問が湧いて調べだしたのが一つのきっかけです。
最近ではガトー・デ・ロワも少しづつ認知さられてきていますが、
クレープの日があるんですが、こちらはまだまだ認知されてませんね!
でも少しづつ認知され広がるんじゃないでしょうか。
前置きはこのくらいで・・・・・!
クレープの日(シャンドラー)?ってどんなお祝いの日?
キリスト教では「聖母マリア様が清められた日」とし
2月2日にお祝いされる「シャンドラー/Le Chandeleur]と言う日で、
クレープを食べる日なんです!!
シャンドラーはフランス語のシャンデル(le chandelle/ろうそく)が語源です。
ちなみにフランス語で2月の事は「févrir/フェブリール」と言うんですが、
これはラテン語の「febuare(清める)」と言う動詞で「feu nouvear(新しい火)」とも関係の深い語です。
つまり2月は寒い冬から春への再生を感じているんですね。
世界中何処でもよく似たお祝いが有るのも、
こう言った春の訪れを喜び感じるんだと思いますよね!
このシャンドラーは実は元々、キリスト教とは関係なく、
ローマ時代からの習慣で春の訪れを祝い太陽に似た形のクレープの様なものを
食べていたことが起源のようで、キリスト教が勢力を伸ばすときにこの日を結びつけたようです。
またローソクは太陽が戻ってくることを喜びたいまつを焚いて祝った名残のようです
(諸説ありますが)
似た事例でブッシュ・ド・ノエルがありましたよね
⇒ブッシュ・ド・ノエル/薪の形がクリスマスケーキの定番になった謎や由来!?
クレープの起源
ではこのクレープな起源は?と言うと諸説有りますが、ガレットだと言うのが一般的です。
ガレットは紀元前7000年頃に始まったと言われていて、
1人の女性が太陽で熱せられた石の上に、そば粉で作ったおかゆを溢してしまい、
それが焼けたのがガレットの始まりだと言われています。
このガレットがフランス全土に広がったのは、
ルイ13世の頃カンヌ女王がブルターニュに訪れた際、
気に入って宮廷料理に取り入れた事で広まりました。
でもこの頃のガレットはそば粉と塩と言うシンプルなものでした。
19世紀になって、あの偉大な料理人のエスコフェによって、小麦粉を使った今のクレープの原型を作ったんです。
クレープ自体は結構新しいお菓子なんですね。
ガレットはgalette「丸くて薄い物」の意味で、
ガレットの起源に由来する、小石「galet」ですが、
クレープは焼き上がった時の焼き目がちぢれ模様から、
ちじれたを意味する「crêpe」と呼ばれる様になりました。
材料が小麦粉卵牛乳バターとパンケーキと同じなので、パンケーキのひとつとしてあつかわれます。
基本のクレープを作る
サイトや本によっては色々な分量がありますが、目安でこの分量で10枚は焼けます。
材料(24cm約10枚分)
小麦粉……100g
グラニュー糖……40g
塩……5g
卵……100g(M玉2個分)
牛乳……250g
バター……30g
作り方は
1.まずボールに薄力粉・砂糖・塩を入れよく混ぜます。
2.卵と牛乳(1/3)を入れ軽く混ぜ、残りの牛乳を入れ混ぜる。
3.焦がしバターを入れ混ぜる(本によっては溶かしバターなどありますが、
焦がしバターのほうが香ばしさがあります。どちらにせよあなたのお好みで!)
4.漉して冷蔵庫で最低1時間以上は休ませる。(私は1晩寝かすように教えてもらっていました)
生地を休ませるのは!
生地を練りすぎるとグルテンが出来焼き上がりが固く嘖々とした食感になりにくいんです。
しかし生地の混ぜ方が足りないとこなっぽくなったり、水分が全体になじみません。
1時間以上寝かせることで水分が均一になじみます、
また冷蔵庫で冷やすことでグルテンの力が弱くなるんです
(てんぷらの衣を作るとき氷を入れるといいとか会いうのもこう言った理由です)
つまりグルテンは冷やすと伸ばすしても元に戻ろうとする力が弱くなり伸びる力が強くなるので、
生地が良く伸びてなめらかで薄く焼くことができるようになるんです。
5.焼いていきます。少量のサラダ油でもいいんですが
バターで焼いたほうが香ばしさと味が美味しくなります。
後はこのまま食べるのもいいですし、ホイップクリームにフルーツとお好みで食べましょう。
今回はさらに、クレープシュゼットを作ってみました。
クレープシュゼットについてのうんちくなどの事は次の機会と言うことで、
今回は簡単に
砂糖を焦がしバターを入れオレンジの絞った汁を入れたところに、4つ折りにしたクレープを入れ軽く煮て作ります。
本来はグラン・マ二エと言うリキュールを使うんですが、
クアントローと言うオレンジのリキュールでも美味しくできます。
クレープシュゼットの記事更新しました(2020/02/02)
⇒クレープシュゼットの作り方は簡単?レストランのようなデザートに挑戦!
最後に一言
クレープって買えば結構いい値段ですが、自分で作れば安く美味しく作る事が出来ます。
材料も結構身近にあるものばかりなので、是非作ってみては!
ホイップクリームも冷凍品(味は多少落ちますが安いし手間もかからないし)
もあるんで手ごろになりましたよね。
あー書き忘れたことで、このクレープを焼くときに
コインを左手で持ちながらコインを落とさずに焼けたらお金が貯まるんだそうです。
(右手と言うのもありました)
フランス事情や個人ブログなどいろいろ見てみましたが、ほとんど無理と言う風に書かれていました!!!
あなたも1度挑戦してみては!
ちなみに私はと言うと・・・・・。
最後までお付き合いありがとうございました
運営者 春眠